衣食住をバックパックに詰め込んで、数週間から数ヶ月もの間、ウィルダネス(原生自然)の中を歩き、野営し、また歩く、ロング・ディスタンス・ハイキング。
2023年に開催したスピーカーシリーズ『ロング・ディスタンス・ハイキング』という世界 に続き、今回は旅の舞台である「ウィルダネス」をテーマに語ります。人間活動から距離を置き、生命力あふれる美しさと、時に過酷な原生自然に身を浸す。ハイカーたちはウィルダネスの中へ、なぜ向かうのか。
ナビゲーターをつとめるのは、ロング・ディスタンス・ハイキングというカルチャーに日本でいち早く注目してきたTRAILS(トレイルズ)。ウェブマガジン『TRAILS』を中心に、書籍、イベントなどでも情報発信してきた彼らの視点で、ハイカーが旅した世界についてお届けします。
※イベント中、ソーシャルメディアでの投稿を目的とした撮影をさせていただきます。
※開始、終了時間が前後する場合がございます。あらかじめご了承ください。
■開催場所
パタゴニア 東京・渋谷
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目16−8
■参加費
無料(事前予約制)
■お問い合わせ
パタゴニア 東京・渋谷 03-5469-2100
■スピーカー
佐井 聡(TRAILS 編集長)
2000年代初期にウルトラライト・ハイキング / ロング・ディスタンス・ハイキングというカルチャーに出会い傾倒。2010年に夫婦でアメリカのジョン・ミューア・トレイル (JMT) を歩き、当時の国内では情報がほとんどなかったトレイルカルチャーを発信するメディアとして2013年にTRAILSを立ち上げる。その後、子どもと一緒に世界中のウィルダネスの中を旅する方法論を実験しながらニュージーランド、ラップランドなど海外トレイルの旅を続けている。
利根川 真幸(TRAILS)
2015年にパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)をスルーハイキング(全線踏破)。2023年には、コロラド・トレイルを、MYOG(Make Your Own Gear=ギアの自作)したウルトラライト(UL)ギアでスルーハイキング。2025年はアメリカで最も新しいナショナル・シーニック・トレイルであり、手付かずのウィルダネスも残る、パシフィック・ノースウエスト・トレイル(PNT)全線を歩くためのセクション・ハイキングを開始する。
櫻井 奈緒 (ロング・ディスタンス・ハイカー)2019年に会社の有給休暇を利用してジョン・ミューア・トレイル(JMT)をセクション・ハイキング(一部区間のハイキング)。これをきっかけにウィルダネスの中を歩く旅に惹かれ、2024年にパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)を約5カ月かけてスルーハイキング(全線踏破)した。PCTでは、ウィルダネスの中を歩き、野営する生活が「日常」になる感覚に魅了され、ロング・ディスタンス・ハイキングの醍醐味を知る。
舟田 靖章(ロング・ディスタンス・ハイカー)アメリカ3大トレイルをすべてスルーハイキング(全線踏破)し、2011年に日本人初のトリプルクラウナーに。また日本においてウルトラライト(UL)とMYOG(Make Your Own Gear=ギアの自作)のスタイルで、ロング・ディスタンス・ハイキングを実践した第一人者。ウィルダネスのなかを歩き、暮らし続けることを「生活の実験の場」と捉えて、歩き方や過ごし方、食事、ギアの自作などをどのように組み立てるかを思索した。